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BASSDRUMメンバーへのインタビューや本人による記事、BASSDRUMメンバーから業界のプロフェッショナルに向けたインタビューを通じて、彼らの得意分野やビジョン、人柄を紹介。…
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#テクノロジー

テクノロジーで笑顔をつくる

“長い洞から龍が生まれる”というまるで中国の神話のような名前を持つ、ベースドラム の第7世代・長洞龍生(ながほら・りゅうき)。その名前の印象とは少し違い、お笑いと定義山の三角油揚げが大好きな仙台出身の彼に、岡山のココノヱ社に入社したきっかけ、得意とする体験型プロジェクトの面白さ、最近の興味などについて聞いてみました。 1枚の名刺からエンジニアにー どういったきっかけでテック業界に入ることになったのですか? 出身は仙台で、宮城大学在学中にデザイン情報学科でグラフィックやプロ

文化財を3DCG化する職人 【8K文化財プロジェクトの制作現場:後篇】

見えない場所も作る 高嶋 成田さんとしてCG化が一番大変だった文化財は、どの作品でしょうか? 成田さん 甲冑です。小札鎧(こざねよろい)と呼ばれる日本の伝統的な甲冑なのですが、何千枚もの小札プレートが組紐(くみひも)で繋がっているので、これを再現するのに相当苦労しました。彫金パーツも多くて、とにかく時間がかかりました。 高嶋 この甲冑は、制作期間としてはどのぐらいかかったのでしょうか? 成田さん 4ヵ月かかりました。入り組んでいるものは本当に作るのが大変です。3DCGを

文化財を3DCG化する職人 【8K文化財プロジェクトの制作現場:前篇】

文化財を3D空間上で再現するという取り組みが行われています。 NHK奈良放送局で6月18日に開催されたデジタル調査会では、国宝「救世観音像」が8K画質で3DCG化されたモデルが公開され、その精密さに、研究者らから驚きの声が上がりました。 NHKと東京国立博物館が共同で取り組んでいる「8K文化財プロジェクト」は、文化財を最新テクノロジーで3DCGする試みです。国宝や重要文化財といった、普段は滅多に見ることのできないものを3DCGにすることで、そのものの質感や、細部のあしらいな