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Techscape

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技術やテクノロジーを切り口に、勉強会やリサーチを通じて多彩なトピックを深掘り。話題のスポットのレポートも。
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#テクニカルディレクター

【Captury】モーションキャプチャーをテクニカルディレクターが一気にレビューしてみた:第十回 後編

前編ではCapturyを総合的な観点からレビューしました。 後編ではより詳細に見ていきます。 それではどうぞ! ※本記事の情報は全て2024年9月現在のものです。 精度 ★★★★☆ 検証環境: ・PC   ・GPU:GeForce RTX4090   ・CPU:Corei9   ・メモリ:32GB ・PoEカメラ(ACT-CAP-FLIR16) 今回検証した動きは以下となります。 バンザイ 腕組み ボックスステップ ジャンプ 床座り(あぐら) 床座り(

【Captury】モーションキャプチャーをテクニカルディレクターが一気にレビューしてみた:第十回 前編

テクニカルディレクターの小松です。 久しぶりのこちらのシリーズ。 AIによる姿勢推定モーションキャプチャーが増えてきている昨今、頭ひとつ抜けたプロダクトを見つけてしまいまして、思わず取材を申し込ませて頂きました。 その名も「Captury」。 今回はCapturyの販売を行っているAcuityさんにお邪魔して体験させて頂きました! 毎度お馴染み前後編に分けてレビューしていきます。 それではどうぞ! ※本記事の情報は全て2024年11月時点のものです。 製品概要マーカ

【e-skin MEVA】モーションキャプチャーをテクニカルディレクターが一気にレビューしてみた:第九回 インタビュー編

前回、前々回とXenoma(ゼノマ)社で体験させていただいたスーツを、精度、手軽さ等の視点からレビューしました! これまでの連載記事はモーキャプのレビューのみでしたが、今回はXenoma代表の網盛様に、Xenoma社の立ち上げからe-skin MEVAの開発に至るまでのお話をお伺いする機会をいただきました。 ぜひ最後までお読みください! e-skin MEVA開発に至るまで ーー e-skin MEVAは弊社がこれまで紹介してきたようなモーションキャプチャとはかなり毛色が

【Perception Neuron】モーションキャプチャーをテクニカルディレクターが一気にレビューしてみた:第七回 前編

BASSDRUMアソシエイトテクニカルディレクターの小松です。 BASSDRUMによるモーションキャプチャレビュー第七回は、2016年にリリースされて以降その価格と精度のバランスで注目されてきた慣性式モーションキャプチャ、 Perception Neuron! VTuber黎明期の2018年頃には特に良く名前を聞いた製品なのではないでしょうか。 そんなPerception Neuronを、以下の項目をベースにテクニカルディレクターの視点でレビューしていきます! 今回は機材

海外出張:失敗しないための渡航準備ガイド 【テクニカルディレクター編】

各国の入国制限が緩和され、ベースドラムのテクニカルディレクターたちもコロナ禍前のような海外出張が少しずつ増えてきました。今回は、現場作業が必要な海外出張について、事前に準備しておくべきことや知っていると便利なことなど、私たちがこれまでためてきた知見をご紹介していきます。 スーツケースを過信しない世界情勢の影響で、特に欧州への渡航は長時間のフライトや異なる航空会社間の乗り換えを余儀なくされることが多くなりました。長時間の移動と複数回の乗り換えは、スーツケースに大きな負荷をかけ

【Rokoko】モーションキャプチャーをテクニカルディレクターが一気にレビューしてみた:第六回 前編

こんにちは、BASSDRUMアソシエイトテクニカルディレクターの張です。 BASSDRUMによるモーションキャプチャレビュー第六回で取り上げるのは、世界で最も使用されているRokokoです。 そんなRokokoを、以下の項目をベースにテクニカルディレクターの視点でレビューしていきます。 それではどうぞ! ※本記事の情報は全て2023年8月現在のものです。 (検証日:2023年6月15日) (検証スーツ:Rokoko SMARTSUIT PRO) 製品概要Rokokoは

【MocapForAll】モーションキャプチャーをテクニカルディレクターが一気にレビューしてみた:第五回 後編

前編ではMocapForAllを総合的な観点からレビューしました! 後編ではより詳細に見ていきます! それではどうぞ! ※本記事の情報は全て2023年7月現在のものです。 精度 ★★☆☆☆ やはり映像に映らない箇所が発生するポーズ(腕組み・あぐら・体育座りなど)は分かりやすく不安定になります。 またカメラに収まりきらない大胆な動きも同様の理由で精度の大きな低下がみられます。 ただそれ以外のきちんとカメラに収まっているポーズについては、簡単なキャプチャであれば必要十分

ベースドラムのインターンシップ

先日、1人のインターン生を送り出しました。 これまで何度かインターン生を受け入れてきたベースドラムですが、決められた期間内に目標を達成してもらうという今回のようなスタイルは初の試みです。 インターンシップを行う理由 自らを「テクニカルディレクター・コレクティブ」と呼ぶベースドラムには、現在28名のテクニカルディレクター(TD)が所属しています。各々が異なる技術分野のスペシャリストである私たちは、様々なプロジェクトにおいて、時には開発チームを牽引する「リーダー」となり、時に

BD SHARE #1:デバイス検証からスポーツ共創まで

テクニカルディレクター・コレクティブのBASSDRUM(以下、BD)が今年からスタートした「BD RESEARCH」の先日のレポートに続いて、今回は先日開催された情報共有会「BD SHARE」の一部をお届けします。 テクノロジーに関する新たな領域を研究する会「BD RESEARCH」に対し、プロジェクトから得た経験、視察や検証などの情報を仲間たちと共有する「BD SHARE」。第1回目となる今回は14名のテクニカルディレクターが参加しました。 ・・・ 一人目は、世界最大

BD RESEARCH #1 :RTKことはじめ

テクニカルディレクターが集うBASSDRUMが過去10回に渡って行ってきた、技術の知識や経験を共有するクローズドイベント「総会」。2020年が始まり、この「総会」をより良い形にしようと再構築して生まれたのが、今回開催された「BD RESEARCH」(勉強会)と「BD SHARE」(情報共有会)です。今回はその第1回目の「BD RESEARCH」の様子をお届けします。 テクニカルディレクションという仕事は、深い知識があるに越したことはありませんが、広範に色々な「技」を手の内に