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vvvv japan meetup / Kyoto vol.1を開催してみて

先週末の土曜日(2023/7/22)に、京都にあるBASSDRUMオフィス通称出町ガジェットで、久しぶりのvvvv Japan Meetupを開催した。バーチャルなミートアップも含めると2020年4月以来で、フィジカルなミートアップまで遡ると2019年5月となった。

なんでこれだけ久しぶりのミートアップになったのか、今回開催してみてどうだったかなどを、ざっくばらんに主催者目線でまとめてみようと思う。



vvvvを取り巻く状況

vvvv(現vvvv beta)は、1998年にフランクフルトで誕生して、コミュニーティーが運営するという方式を採用した、ノードベースのプログラミング言語である。ずっとユーザーは一定数いたが、2014年に伊東実さんによって執筆されたvvvvookの発売以降、vvvv Japan Communityが発足したりで日本でのコミュニティー活動が活発になった。

その後、緩やかに続いていた日本のコミュニティー活動も、2020年にコロナ禍に入ったことで止まり、2020年10月にフランクフルトで開催されたvvvvの祭典「NODE20」にコアユーザーがオンラインで参加したのを最後に、活動を停止していた。

この流れを一見すると、緩やかになっていたコミュニティ活動が、コロナ禍によって止めを刺されたように見えるが、実は原因はそれだけじゃないのではと考えている。


vvvv gammaという自爆

2020年に発表された次世代のvvvv。考え方、操作感、UIも完全に一新され、全く新しいツールとして誕生。旧vvvvは「vvvv beta」とリネームされた。

vvvv Japan Meetup / Kyoto vol.1 資料より

 このvvvv gammaは、今までノードベースのプログラミング環境が苦手としていたループ処理(ifやforeachなど)に実装や、Strideというゲームエンジンが内蔵されたことによる3D描画まわりの大幅な進化、C#をかける人なら直感的にパッチが組めるようになったことや、.NETライブラリを活用することで数々のC#で書かれたプラグインが直接読み込めるようになったこと、など。ここにリストアップできない量の大幅な進化がvvvvに組み込まれ、その結果betaから操作感は大きく変わり、全く新しいといって過言じゃないツールへと進化した。

 この結果、一部のユーザーはツールを離れ、一部のユーザーはgammaの学習に時間を割き、また一部のユーザーはbetaを使い続ける、ないしは他のツールと併用しながらものづくりを続けるといった形になり、vvvv Japan Communityは実質のリセットを掛けられたような状態になった。

 もちろんbetaでコミュニティー活動を続けるという選択肢はあったと思うが、主たるメンバーがgammaへと流れていく様子や、gamma向けに開発されている強力なGPUライブラリを目の当たりにしてしまうと、どこかでgammaの学習に着手しなければならないだろうなという気にさせられた。

 なにより、betaの頃に悶々としていたことがgammaで簡単に解決できたり、高いクオリティの絵が簡単に出せるというのが自分にとっては大きな魅力だった。結果、2021年の夏に意を決してgammaの学習を開始。そこから1年以上を費やして、betaと同じような感覚でgammaが使えるようになった。

 そんなわけで、このタイミングでのvvvv Japan Meetupのコミュニティー活動再開となったのは、vvvv gammaの習得に時間を取られコミュニティー活動ができるような状態じゃなかった。それが一段落つき、もっとこの感動を分かち合う仲間がほしいなと思ったので、開催してみた。です。

感想

vvvv japan meetupを開催してみて

 今回のミートアップの開催地でもある「出町ガジェット」は、Derivativy社のBenさんがTouchDesigner Kyoto Groupのミートアップやワークショップを開催している場所でもある。

 今回、参加者は定員8名に対して6名で、学生が3名、vvvv betaからのユーザーが1名、MAXMSPコミュニティーを中心に活動する方1名とBASSDRUMから1名の参加であるった。この内4名は過去のワークショップ参加者や、BASSDRUMにインターンに来てくれていた重本さんなど、知り合いに直接声をかけて来てもらったので、集客の厳しさを感じた。

 流れとしては、vvvvを取り巻く状況の共有(30min)、基本的な使い方(1h30min)で、最後に雑談と称して自己紹介からの、今回のワークショップに興味を持ってくれた理由や、普段どんなことをしているのか、どうしたらvvvv Japan Communityが面白くなるかなどの意見交換をした。

 始まる前まではかなりネガティブだったのですが、いざ始まってみると反応は悪くなかったのと、vvvvの優れてる面や、逆に課題もたくさん見えてきたので、大変有意義だった。開催してよかった。

photo by Toyoshi Morioka

最後に、雑談の中で出た意見の数々や、見えてきた課題を、箇条書きで共有して終わりたいと思う。

  1. Windowsノートを持っていない人が結構いる。

    • これはPCをこちら側で用意するか、協賛についてもらってvvvvノートの普及に務めるしかない。

  2. Touchdesignerとできることが被っているが、TouchDesignerほど安定してない

    • ビジュアル周りはTouchDesignerより強い

    • UIの好みが人によって分かれる

    • macで使えない

  3. Open FrameworksやMAXSMPを取り巻く環境

  4. TouchDesignerの一強感

  5. vvvv gammaのアップデートは他に例のない大幅なアップデート

    • 過去にも大幅アップデートでユーザーが離れた言語があった??

    • 学習する場所がない

    • 魅力を知る場所もない

    • だれも使ってない

    • 就職に役立たない

  6. ワークショップをするなら「Refik Anadolのようなビジュアルを作ってみよう!」など、具体的なビジュアルの方向性を定めて講座を開いたらいいのでは

  7. UnityやUnreal Engineなど他のツールが台頭してきて、ジェネをわざわざやる理由が薄い

  8. 作品ベースで興味を持つ人は多いので、vvvv gammaを使った作品を作る


最後に(東京編)

そんな感じで久しぶりのmeetupを京都で開催したものの、筆者は8月から京都を離れて東京都民になります。京都を離れる前に1度やっておきたかったのと、今回の参加者の1人と開催すると約束してしまったので、ギリギリのタイミングだったが開催できてよかったです。

 今後は、東京でも積極的にミートアップを開催して、実際に使ってもらった所感を確認したり、興味を持ってくれる人が増えてくれたらいいななんて考えています。自分ひとりじゃ運営なんてとてもじゃないけどできないので、そういう仲間も今後増やして行けられたらいいな、なんて考えています。

vvvv gammaを使った作品を不定期でInstagramにアップしているので、よかったらそちらのほうも見てあげてください https://www.instagram.com/takuma.nakata/


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