ベースドラムのインターンシップ
先日、1人のインターン生を送り出しました。
これまで何度かインターン生を受け入れてきたベースドラムですが、決められた期間内に目標を達成してもらうという今回のようなスタイルは初の試みです。
インターンシップを行う理由
自らを「テクニカルディレクター・コレクティブ」と呼ぶベースドラムには、現在28名のテクニカルディレクター(TD)が所属しています。各々が異なる技術分野のスペシャリストである私たちは、様々なプロジェクトにおいて、時には開発チームを牽引する「リーダー」となり、時には助言や指示をしながら事故を未然に防ぐ「お守り」のような存在となります。
そして、そういったテクニカルディレクターが1人でも世の中に増えることで、多くのプロジェクトが円滑に進み、より良いプロダクトやサービス、より楽しいコンテンツが生まれ、皆さんの暮らしがより豊かになっていくと信じています。
テクニカルディレクターには、多くの技術の知識と経験が必要とされます。そのため、最初に学ぶべきは「ものづくり」に触れること。将来的にテクニカルディレクターを目指す方や目指すかもしれない方たちに、まずは自分の手を動かし、ものづくりのプロセスを体験してもらいたい。私たちは常にそう考えてきました。
今回のインターンシップのスケジュール
■ 期間
約3ヶ月(24日間)
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第1週:勉強会への参加
第2週:目標と制作スケジュールの設定/相談会/資料集め
第3週〜12週:実制作とレポート
第12週:現場の人の声を聞く会/社内向けオンライン成果発表会/一般向けオフライン成果発表展示
第13週:展示の片付け/レポートのまとめ
勉強会への参加と目標設定〜資料集め
今回インターン生として来てくれたのは、大学3年生の重本さん。
インターンシップ初日、タイミング良く開催された初心者向けの「ブレンダー*勉強会」(*3DCGソフト)への参加からスタートし、「プロジェクションマッピングに挑戦したい」という本人の希望から、ベースドラムの京都事務所がある町家の障子を使った作品制作を目標に設定しました。さらに、経験済みの技術をヒアリングし、後日の面談の準備としてTDへの質問のリストアップ、これからつくる作品の資料集めをしてもらいました。
実制作とレポート
以前プロジェクションマッピングに挑戦した際に、「何から始めていいのか分からない」「何を使えばいいのか分からない」といった壁にぶつかったという体験談から、最初に大まかな手順を伝え、あとは毎回事務所に来てもらい、仕事をしているTDたちと同じ空間で自分で調べながら作業を進めてもらいました。
出社はおおよそ週2日、1日7時間。うち毎回3時間程度はTDが分からない部分をサポートしていき、作業の様子を簡単なレポートにまとめてもらいます。
現場の人の声を聞く
試行錯誤を繰り返しながらの制作が終わりに近づいた頃、現場経験が豊富なテクニカルディレクター2名、同世代のテクニカルプロジェクトマネージャー、幅広いジャンルの経験をもつプロデューサーの計4名と個別に会話する時間を設けました。
「漠然とやりたい仕事はあるものの、具体的な仕事内容が分からない」「その仕事に対する自分の適正の有無が分からない」といった悩みを聞くことができ、私たちにとっても貴重な機会となりました。
成果発表会
インターンシップの最後は、ベースドラムメンバーに向けたオンライン成果発表、そして、町家でのフィジカルな成果発表会です。
日々のレポートは全メンバーが閲覧できる状態になってはいるものの、その経過をプレゼンしてもらい、改めて習得の早さに驚き、最後までやり遂げたことをとても誇らしく思いました。
「何から始めていいのか分からない」と語っていたスタートからおよそ3ヶ月。実際に展示した作品がこちらです。
インターンシップ終了時の最後のレポートには、「自分の中で自信に繋がり、やればできることを実感できた」「面談や事務所での日々のなかで、働くことをイメージできた」「ものづくりが好きな自分に気づいた」といった感想をもらいました。
最後に
ベースドラムでは今後もインターン生を受け入れていく予定です。
募集については、ウェブサイト以外にもTwitter・Facebookにて告知いたしますので、ご興味のある方はぜひフォローをお願いします。
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