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【MocapForAll】モーションキャプチャーをテクニカルディレクターが一気にレビューしてみた:第五回 前編

BASSDRUMアソシエイトテクニカルディレクターの小松です。

BASSDRUMによるモーションキャプチャレビュー第五回は、画像認識系モーションキャプチャであるMocapForAll!
「Webカメラベースで使えるモーションキャプチャは無いかな…」と調べていた方にはご存知の方も多いかもしれませんね。
そんなMocapForAllを、以下の項目をベースにテクニカルディレクターの視点でレビューしていきます!

それではどうぞ!
※本記事の情報は全て2023年7月現在のものです。



製品概要

特殊な機材が不要でリアルタイムストリーミング対応、指と表情まで取得可能なWebカメラベースのモーションキャプチャ。
Webカメラ化するアプリを使用することで、スマートフォンやタブレットをWebカメラとして使用することも可能。
完全買い切り制で、体験版も配布されている。
(HP参照(https://vrlab.akiya-souken.co.jp/products/mocapforall/))

使い方


総合評価


精度 :      ★★☆☆☆
遅延 :      ★★★☆☆
手軽さ :     ★★★☆☆
他ソフトとの連携 :★★★★☆
価格 :      ★★★★☆

長所

  • 準備する機材の少なさとそれによる必要経費の低さ(PCだけ多少スペックは求められますが…)

  • 充実したマニュアルや気軽に質問出来る公式ディスコードなどサポートの手厚さ。

  • 他ソフトウェアへの通信を行わない分には無料で使用可能。

短所

  • 映像認識系モーションキャプチャとしての制約

    • Webカメラで映っていない範囲はキャプチャ出来ないため、ある程度広いスペース・広角なカメラが要求される。

    • 全身が収まるようなカメラ配置が思ったより難しい。

  • ARマーカーをベースにキャプチャを行うため、現実に配置するために印刷などを行う手間が発生する。

  • 丁寧にやろうとすると気にする必要のある部分が少し多い。

どのような人に向いているか

「あまり高いものは使いたくない…」「取り敢えず手持ちの機材でサクッとモーションを取りたい!」といった方にはオススメな製品と言えそうです。

体験版はキャプチャ結果の外部エクスポート部分に制約がかけられているのみで他の部分は製品版と同じなため、色々と検討する中の一候補としても考えやすいのではないでしょうか!


次回後編ではより詳細に見ていきます!


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