【VICON】モーションキャプチャーをテクニカルディレクターが一気にレビューしてみた:第三回 前編
BASSDRUMアソシエイトテクニカルディレクターの小松です。
BASSDRUMによるモーションキャプチャレビュー第三回は、モーションキャプチャの定番ことVICON!
技術系ではない方でも名前だけなら聞いたことある!という方も多いのではないでしょうか?
そんなVICONを、以下の項目をベースにテクニカルディレクターの視点でレビューしていきます!
それではどうぞ!
※本記事の情報は全て2023年5月現在のものです。
製品概要
世界中で行われている機材比較テストで「最も精度の高い」と評価されている光学式*モーションキャプチャシステム。
30年以上の歴史をもち、最も普及しているモーションキャプチャといっても過言ではない。
エンタメ用途は勿論、その精度の高さから研究用途で医療施設・学術機関にも導入されている。
(国内HP参照(http://www.vicon.jp/))
※光学式:再帰性反射マーカーと呼ばれるものをを全身に装着し、それを赤外線カメラで取得・ボーンとして再構成することでモーション情報を取得する手法。
価格:一式約2000万 + α
(一例です。設置カメラ台数やスペックに応じて大きく変わります。)
使い方
総合評価
精度 : ★★★★★
遅延 : ★★★★★
手軽さ : ★☆☆☆☆
他ソフトとの連携 :★★★★☆
価格 : ★☆☆☆☆
長所
圧倒的な精度の高さ
数々の映像作品にも採用されている、製品としての信頼度の高さ
短所
精度を出すためにセットアップに多くの工程を要する。
(スタジオキャリブレーション・ROM体操など)ある程度のスペックを求めると数千万は確実に必要になる。 (大規模なスタジオであれば億単位の金額がかかる)
オペレーション習得に際して一定レベルの専門知識が要される箇所が含まれる。
最低でも何もない空間が10畳以上は必要。
カメラの設営が必須であり、運搬が困難。
どのような人に向いているか
様々なハードルの高さと圧倒的な精度がトレードオフとなる本製品ですが、「モーションキャプチャスタジオを設立して事業を始めたい」「自社でコンスタントにクオリティの高いCGコンテンツを制作していきたい」といった方にはオススメな製品と言えるのではないでしょうか?
次回後編ではより詳細に見ていきます!
今回の検証には 株式会社テトラ 様にご協力頂きました!
TETRA様、ありがとうございました!
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