BASSDRUM Bookmark 2019.3-1
BASSDRUMのシェアチャンネルで面白かったものをピックアップする連載第2回。思っていたよりこのチャンネルが盛り上がっていて、みんなテクニカルディレクターやってるくらいだから技術好きなんだなー、と改めて感心してしまった。ので、これは月2くらいで更新していくのかもしれない。
今回も、役に立たなそうなネタから役に立ちそうなネタまで、いろいろ面白かった。忙しくて普段、シェアされるものに全部目を通すことができないので、こうやって記事にまとめる機会があると、ちゃんとそれができてそれも良い。
ドナルド・トランプ氏をイメージしたプログラミング言語「TrumpScript」が滅茶苦茶すぎる
「True,Falseの代わりにfact,lieを使う」っていうのが一番好きなのだが、世の中には結構こういう「オレオレプログラミング言語」というのが存在していて、中にはこれ以上にユニークなものがある。スペースだけで記述される、一見全部スペースで何も書いてない「Whitespace」とか。
ジョジョっぽいフレーズを組んでプログラミングできる「ジョジョ言語」とか。
何回か広告案件で「御社専用のプログラミング言語つくりましょうよ」みたいな提案をしてきたのだが、ハイコンテクスト過ぎて通ったことがない。
スマートリモコン「エッグ」でクラウドファンディングを活用
キングジムが開発している、いろんな家電の操作をスマートフォンを通して行うことができる家電のIoT化デバイスだ。
実は以前、PARTYの自社開発を仕切っていた際に、逆の発想のものをつくったことがある。「remo-on」という、使わなくなったテレビのリモコンからいろんなIoTを操作できるようにする、というものだ。
これを使うと、「8チャンネルを押すと部屋の鍵が解錠される」みたいなことが可能になる。あんまり趣旨が伝わらなくて話題にならなかったのだが、高齢化社会な中で、あんまりスマホだ音声だ、とインプットの変化への対応を高齢者に強いるのは酷だから、逆にインプット系は昔から馴染んでいるテレビのリモコンでいいんじゃないか、という考え方だった。サイトも消えていたが、すごく良いものだったと思うので、ちゃんとつくりたい・・・
iOS 版と Android 版のリリースを敢えてずらしている、その理由 #Zaim
これは非常に理にかなった話で、「iOS版をテンプレ=ディレクションにして精度の高い仕様書にする」ということだ。アプリなんていうものは、設計段階でなかなかすべての仕様を穴がないレベルできっちり想定できるものではない、というか必ずどこかで「あ、ここ帳尻合わないけどどうしよう」みたいのがつくっている間に出てくるので、何かしらつくっている間に行ったり来たりが生じる。先にiOSかAndroidのどっちかをつくっておけば、そっちでそれが既に整理された状態での移植作業になるから並行してやるよりも効率いいよね(たぶん開発予算もちょこちょこ下がる)、という当たり前のようで意外に無視されがちな話だ。
それを改めてしっかり説明していて素敵な記事だ。
play.js
そんな中、発表されたのが、Node.jsとReact NativeをiOS上(iPhone/iPad)上で書いて実行できるという、開発環境「play.js」だ。まあ常にPCを持ち歩いてはいるので、あんまりスマホでプログラミングしなきゃいけなくなることはない。海外の反応を見ていると、ウィンドウマネージャというか独自のOSみたいなのをアプリ内で展開したら今までAppleにBANされていたのに、よく審査通ったよね、というのが多い。
にしても、上記のiOSとAndroidの話に関連するが、React Nativeは、React.jsをベースにiOSとAndroidの両方のAPPを開発できるものなので、React Nativeで作っちゃえばどのみち1回で済むじゃん、ということで、ここ1年位で日を追ってReact NativeでAPPをつくるケースが増えている感じがする。こういう開発環境に採用されているのも、React Nativeが結構マルチプラットフォーム開発のファイナルアンサーになりつつあるから、のような感じもするが、どうなんだろう。