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新型iPadに搭載された「LiDAR」とは

先日新型iPad Proが発売されましたね。
https://www.apple.com/jp/ipad-pro/
今回の発表で話題となっているのがLiDARの搭載です。

LiDARとは

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出典:全方位レーザーLiDARイメージングユニット VLS-128-AP【Alpha Prime™】 Velodyne Lidar | 特殊カメラ・特殊センサ | 株式会社アルゴ

「light Detection and Ranging」の略で、レーザー光を用いたセンシング技術です。”ライダー”と呼んでいます。
原理的にはレーダーと似ているので「レーザーレーダー」とも呼ばれいるみたいです。

LiDARの仕組みは、レーザー光を走査的に照射し、それが物体に当たって跳ね返ってくるまでの時間を計測、物体までの距離や方向を測定します。

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出典:LiDAR | 浜松ホトニクス

自動運転への応用

昨今では自動運転のための欠かせない技術になっています。
自動車の「目」の役割を果たし、周囲の物体の検知を行います。

アミューズメントへの応用

例えばLiDARのセンサーを壁面に設置することで、タッチした壁の位置をセンシングすることができます。それとプロジェクションを組み合わせることで壁を利用したインタラクティブなコンテンツを作ることができます。

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出典:スマッチ (Smart Touch System) | PRODUCTS | 1→10, Inc. – ワントゥーテン

なぜiPad ProにLiDARが搭載されたのか

最近のAppleはARにチカラいれまくり
Appleは3年ぐらい前にiOS用のAR開発ツール「ARKit」を発表をし、精力的にアップデートを重ねています。
最近でいうと去年のアップデート(ARKit 3)での「ピープルオクルージョン」が話題になりました。

ARKitの仕組みとしては、カメラ画像とデバイスの加速度センサーやジャイロセンサーを用いて自己位置の推定周囲のオブジェクトの認識(周囲環境マッピング)をしています。

そこにさらに今回のLiDARのセンシングにより、デバイスと物体の距離=深度が正確に取れるようになり周囲オブジェクトの認識精度が向上しました。

このようにLiDAR搭載はAR体験としての精度の向上が目的といえるでしょう。
この精度が向上することで、「オブジェクトにモデルが埋まる」という不自然さがなくなっていき、より現実に近い見え方、実際の目で見た時と変わらない表示のされ方になっていきます。

(余談)なぜAppleはAR推し?

Appleが、というよりかはテックの潮流的にARないしはMR(Mixed Reality)が注目されています。

というのも、通信技術やセンサーの小型化などの技術の向上によりコンピュータデバイスのウェアラブル化が進んでいます。

その台頭になっているのがスマートグラスです。

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出典:メガネ型MRグラス「NrealLight」とは? 価格や購入方法など最新情報まとめ【2019年9月版】 | Mogura VR

最近は各社から続々とスマートグラスが発表されており世はスマートグラス戦国時代。
今年のCES(世界最大規模の家電見本市)でも、いくつものスマートグラスが展示されていました。

それほど次世代に向けての期待が高まっているということですね。

そしてAppleも近々スマートグラスを出すみたいな噂も。

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出典:Apple「スマートグラス」は2020年に発表か、キラーアプリが誕生しなければ先送りされる可能性

なので今回のLiDAR搭載は、来たるべき未来のための一手、という感じでしょうか。

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