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BD RESEARCH 番外編:第2種電気工事士試験を受けてみる(講習会編)

案件が発生しないと積極的に触れることのない技術領域などを試行錯誤しながら共に学んでいく会「BD RESEARCH」。

今回は番外編として、テクノロジーに関わる「資格」を取得してみようというチャレンジの記録になります。

今回は「第2種電気工事士試験」の講習会編。
記事の最後に講習会資料のリンクもありますので、試験にチャレンジする方は参考にしてみてください。


なぜか今、電気工事士がアツい?!

みなさんは電気工事士という資格をご存じでしょうか?

日本の法律ではいわゆる屋内配線を好き勝手にいじることは、火災や感電などの事故の原因となることから、法律で禁止されています。
例えば「部屋のカドにコンセントを1つ増やしたいんだよなー」とか「階段の電気をON/OFFするスイッチを玄関にもつけたいんだよなー」と思っても勝手にやってしまうと法律違反になってしまうんですね。

じゃあそういった作業を自分で行いたい場合どうするかというと

電気工事士

という資格試験に合格し、免許を取得する必要があるんです。

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一般社団法人電気技術者試験センターより

この電気工事士という資格の取得、なぜかいま筆者の周りで空前のブームになっています。

昨年あたりから、私が出入りしている複数のコミュニティで同時多発的に資格試験に挑戦する方を実際にお見掛けしており、無事に合格されて免許を取得された方も何人もいらっしゃいます。

コロナ禍で自宅にいる時間が長くなったことでDIY熱に火が付いたのか、はたまた偶然の産物なのかはわかりませんが、とにかくなぜか今、筆者の周りには電気工事士資格の取得に燃える方がたくさんいらっしゃるんです。

そして、実は何を隠そう、筆者もその熱にうかされた一人なのです。

昨年の10月から始まった、第2種電気工事士の下期試験にチャレンジしまして、見事合格。現在免状交付申請中でして、発行されれば晴れて電気工事士を名乗れるようになります。

私が所属するBASSDRUMという団体のメンバーにも、電気工事士資格に興味をもっていて今年5月から始まる上期試験に申し込みをされた方が複数人いたので、ここは一肌脱ごうと BD RESEARCH 番外編として先日、第2種電気工事士資格試験対策の講習会を開かせていただきました。


講習会の内容を考えてみる

ちなみに筆者、実は約20年前にも1度、第2種電気工事士試験を受験していて合格もしております。
(なぜか若気の至りで免状の交付申請をしなかったという…。)

その頃は情報源も少なく、特に技能試験については工業高校などで授業として学ぶか(筆者も工業高校出身)、高い講習料を払って民間の講習会に参加するくらいしか方法論を学ぶ術がありませんでした。

ところが現代は、Youtubeなどに試験対策動画がバンバンでていたり、良質なテキストもAmazonで探せばすぐ出てくるなど、勉強するのに非常に良い環境がこれでもか!というくらいそろっています。
(インターネットで知の高速道路化が体現されている…!と筆者は20年前との違いに感動しました)

例えば工具メーカ HOZAN は「電工試験の虎」と称して実技試験の手順を毎年ノーカットで解説する動画を出してくれています。ありがたい…。

なので講習会は細かい問題の Q and A を行うよりも
・そもそも電気工事ってどんな作業をするのか
・その作業の中のひとつひとつの行為にどんな知識が必要なのか

というイメージを持ってもらうことと
・どんな教材を使うとよいか
・どんなやり方で勉強するとよいか

という勉強の仕方をお伝えするのをメインに行いました。
この記事でも講習会から一部を抜粋して解説してみようと思います。


そもそも電気工事士ってなにができるん?

先ほどから「第2種電気工事士」って言葉を使っていますが、第2種ってなんなの?第1種があるの?と思われるかもしれません。

実は電気工事士資格にはいくつか種類があって、その種類ごとにやっていい電気工事の内容が違うんですね。

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第1種電気工事士:
集合住宅や商業施設など600V越えの電圧で受電する設備の工事ができる

第2種電気工事士:
一般住宅などの600V以下の低圧で受電する設備の工事ができる

認定電気工事従事者:
第1種の範囲のうち「600V以下の工作物」の工事ができる

特殊電気工事資格者:
ネオン工事や非常用発電装置など特殊な工事ができる

実は今回講習会をした「第2種電気工事士」ではいわゆる一軒家のような低圧で受電している設備しか工事できません。例えばコンセントの増設などの低圧な箇所の工事であっても、マンションのような建物自体が高圧で受電しているところの工事はできない(!)んですね。

なのでマンションなどで電気工事をしたい場合は、第2種電気工事士を取得した後に特定の講習会を受けて、高圧受電の建物でも低圧部分の工事ならできる「認定電気工事従事者」という免許にアップグレードしなくてはいけません。

また、事業として電気工事を行うためには別途、事業者登録なども必要になってきます。
そこで講習会では「あなたに向いた資格はどれ?」と称してフローチャートでその人が取得すべき資格はどれかわかるようにしてみました。

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実際の電気工事のながれをイメージする

電気工事士の試験は暗記物が多いため、テキストを読み込んでひたすら覚える作業が中心です。

ただ、実際の作業工程やそれぞれのどこにどんな知識がつかわれるのかをあらかじめ知っていないと、本当にただ呪文を丸暗記するような「使えない知識」になってしまうんですね。
そして、意外にそういった「実際の電気工事のながれ」は試験対策のテキストなどには書かれていないことが多いです。

なのでまずは、実際電気工事ではどんなことをやるのかを Youtube動画を見てイメージしてもらいました。

こちらの YAZAKIDENKI Inc. さんは本職の電気工事士で、実際のリアルな電気工事動画をいくつも Youtube にあげています。
これを見て電気工事っていったいどういうことするの?というイメージをつかむと良いと思います。

また講習会では、この YAZAKIDENKI Inc. さんの工事動画を元にして、実際の工事の手順それぞれに対して、試験問題のどの箇所がリンクするのかを説明したりしました。

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勉強方法(筆記試験)

最後にそれぞれの勉強方法についてアドバイスも行いました。

筆記試験については暗記物が多いので、過去問を何回も解いて記憶を定着させる反復学習が良いんじゃないかと思っています。
なので、間違いに臆せずバンバン過去問をやって、間違えた箇所をテキストで確認して、また過去問をやって…。の繰り返しが良いと思います。

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また、過去問は公式サイトから PDF 形式でもダウンロードできるので、iPadなどをお持ちの方はその PDF にアップルペンシルで書き込んで練習するとテキストがかさばらなくていいので移動中なども勉強できておススメです。


勉強方法(技能試験)

技能試験に関してですが、実は「候補問題」といって試験内容が事前に公表されるんです。2021年上期の試験ですとすでに13問の候補問題が公式から発表されていいて、試験当日はこの中から1問だけ出題されるという流れになっています。

そして、先ほども挙げた「HOZAN 電工試験の虎」には、この候補問題すべての解説動画がすでにあがっているんです(!!!!)

なので、この動画を見ながら同じように作業できるようになるまで、繰り返し実技練習をするのが良いと思います。

最初は試験のイメージをつかむためにどれか1つ動画を頭から終わりまで見てみて、そのあとは候補問題を自分で解いてみて、あっているかを動画で確認する、という流れが良いかと思います。

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講義資料

最後に講義につかった資料のリンクも貼っておきますので、もし活用したい方がいらっしゃれば見てみてください。


BASSDRUMメンバーも Slack で励ましあいながら目下試験勉強真っ最中です。

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機会があれば試験の様子などもレポートしていければと思います。
それではまた。

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マニュファクチュアという屋号で活動するフリーランスのテクニカルディレクター/デバイスエンジニア。 「つくりたい」を「つくれる」にするお仕事をしてます。