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英語ができない海外設営

ミラノは大きい犬がいっぱいいて大きい公園があって良いです。

BASSDRUMのながほらです。
私は今イタリアのミラノにおります。
3/1 から行われるミラノ・トリエンナーレにて ALMA Music Box を展示をするため、その設営に来ております。

そこまで大掛かりなシステムではないため設営に必要な人数はひとり。
なので私が単身で現場に来ています、しかしイタリア語どころか英語も全くできません。

わかってはいたのですが、今回の現場、とても大変なうです…。
大変なうなのですが、色々な方々の協力あって現在なんとか形になっています。
そこで、英語ができない人でも海外展示を行うためのメソッドというか、ほぼ精神論的な話になってしまうのですが、書いていこうと思います。

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準備

国内外に関わらず展示設営のためのメソッドはいくつかありますが、ここでは見落としがちなところを。

- 変換プラグの用意
イタリアではタイプC、電圧は220Vで周波数は50Hz。
展示で使用するMacは100v - 240vなのでタイプCの変換プラグだけあればOKでした。

- 現地の電気屋、ホームセンター
想定外の設置でケーブルの長さが足りない、等の可能性があるので事前に調べておくと良い。(自戒…)

- 通信手段の確保
今回は6日ほどの滞在で、10GB、テザリング可能、120分の無料通話分がついたSIMを用意しました。
現場でのファイルのやり取りやホテルのWiFiが怪しかったりしたので多めにしといて正解でした。
ポケットWiFiは、バッテリーや通信量を気にするリソースが増えてしまうのであんまりおすすめできないかなと思います。
Orange Holiday ヨーロッパ - プリペイドSIMカード ー 4G通信10GB - 120分 - SMS1000通

- おいしいお店リサーチ
英気を養うための重要な要素。
昨夜はブロッコリーと小さいUFOみたいなパスタを食べました。

食べかけですいません…。

通訳サポート

今回NYから Deborah Ten さんにサポートとして入ってもらっており、
先方との連絡や現地でのリモート通訳をして頂いています。ありがたい(T-T)
英語のメール書くだけでたぶん二時間かかる…
あとは同じ出展者の Giovanni Innella さんという方が日本滞在経験があり、作品のレクチャーのときなど通訳して頂きました、とても助かりました。

おれは日本人

ここからは精神論になってきます。
要は開き直りなのですが、全然わかんないから教えてくれ!という強い気持ち、強い姿勢で、話しかけにいっています。
といってもおそらく気弱な感じがでている気はしている…性格…

空港で見つけた日本人、MIYAVI。

実はみんな優しい

頑張って声を掛けると、みなさん笑顔でちゃんと話を聞いてくれます。
(そりゃそうなのですが…)
こう思っているとまだ声をかけやすいです。
初日は緊張で口カラカラだったのでとても口臭が気になっていたのですが、みなさん快く対応して頂いて「世界はなんて美しいんだ…」と思いました。

頼んでプロジェクターを調整してもらっている。

「お仕事」という責任

結局それかい、といった感じですが…
いくら自分がどういう人間性だったとしても展示する作品には関係のないことなので…
その上今回著名な方々の名前を背負ってきているので尚更…
これを書いていて改めて震えている…

死なない

責任を感じながらも、すいません、どこかでこう思っていないと腹痛が治りません…

初日夜、リストランテは怖くてファストフードみたいなところでテイクアウトすることしかできなかった…生きている…

でもやっぱり英語話せたほうが良い

これも結局それかい…!
トラブルが発生した際にスムーズにコミュニケーションを取れるにこしたことはないです。
なんとかGoogle Translateで意思疎通を図ったりしたのですが細かなニュアンスはやはり伝わりづらい…

作品を説明することもできない…

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設営はひとりですが、日本、NY、現場の色々な方々と協力して作品を成立させることができました。
私も英語は出来ないですが、これまで積んできた現場経験は活かせているかなと思います。

通信環境の発展により、リモートでも個々の能力を活かすことで場所に限らず問題解決が出来る、というのを肌で感じる経験になりました。

英語ができない海外設営は、チームプレーで望め!です。
そして感謝…。

それでは、アリーヴェデルチ!

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