ToF Camera戦争 / CES2019
CES2019の全体を回っていると、改めて ToF Camera の展示が際立っている印象だった。大企業から小さなベンチャーにわたり、かなりの数が展示がされ、また使われている分野も多岐にわたっている。
ToF Camera とは、ご存知の方が多いと思いますが ToF = Time of Flight の略称、光の飛行時間を利用して三次元情報を計測可能なカメラのこと。測域センサの一種で被写体に対して照射したパルス光の反射時間を画素毎に計測することで三次元的な情報を計測できる。(wikiより) 一番身近なプロダクトとして、Kinect v2 がそれに当たる。
ToFカメラは、人間で言う「目」の役割を担う 重要な技術である。
昨今 自動運転技術のコア技術になっている LiDAR もそのToF Camera の一種である。CES2019 の Mobility エリアは LiDERがこぞって展示してあったし、
▼ Velodyne LiDAR : https://velodynelidar.com/
LiDARが搭載された車も もちろん沢山展示されていた。
Mobility 以外には、「AR / VR」 ゾーンにも、ToFカメラをかなり見かけた。Hololens は、それこそToF形式での空間情報取得ではないが、同じく深度情報を元に空間を把握し、複合現実感を演出している。「AR / VR」業界でも深度情報の取得はコンテンツのキモとなってくる。(下記は、Pico社の ToF Modules)
また、スタートアップ企業が集まったブース周辺でも 深度情報を取得するカメラ の展示が見受けられ、昔は Kinect 一択だったかが 各社「精度」と「価格」、「扱いやすさ」でせめぎ合っている感じだった。
そんな中、Arrow社ブースでは、太っ腹にも 3D ToF Camera の System Diagram を公開していました。それが、見出しの画像にもなっているこれです。
ToF カメラもどんどん身近になり、簡単に自作できる未来もそんなに遠くなさそうです。現場に置いてあった Product Brief の PDF が存在したので、詳しくご覧になりたい方はどうぞ
▼ Product Brief
▼ 3D Imaging Time of Flight Development Platform