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組織のテクニカルな素地を育てる|マルチに対応するテクニカルディレクター常駐 【株式会社パズル】

株式会社パズル(以下、パズル)は、Webサイトや映像、グラフィック、イベントなど、領域を問わずコンテンツ制作を手がけるプロダクションです。BASSDRUMは、2019年9月より2024年4月現在までの5年半、常駐の外部テクニカルディレクターとして同社の業務に並走しています。日々の案件相談や勉強会に始まり、エンジニア採用の推進やチームビルディングまで、幅広い領域においてサポートしています。



BASSDRUMが行ったこと

長期的にパズル社内にテクニカルディレクターを常駐させることで、社内に技術的な素地を育み続けています。その結果、内制力が上がり、提案力が強化されました。

①テクニカルディレクターの常駐による技術視点からのサポート
プロジェクトごとに外部エンジニアへフィジビリティチェックを依頼するという非効率的な状況を解決できました。

②定期的な勉強会の実施、最新技術のインプット
常に最新技術について見聞きできる環境を用意することで、社内のデジタルリテラシーを底上げ。技術に関する知見を定着させることができました。

③エンジニア採用の実施とチームビルディング
エンジニアチームを立ち上げたことで、内制力が向上。見積もりや企画の精度がアップし、今後の可能性もさらに広がりました。

BASSDRUMが行ったサポート


1. テクニカルディレクターの常駐による技術視点からのサポート

領域を問わず幅広いコンテンツ制作を手がけるパズルには、日々、さまざまな案件が舞い込んできます。先例のない企画を実施したいという相談や、実現方法が見つからない状態での相談も、少なくありません。以前は、一件一件の相談に合わせ、社外の専門家に相談し、実現方法を模索し、提案を行なっていました。

2019年9月よりBASSDRUMのテクニカルディレクターが常駐するようになってからは、こうした相談の窓口もパズル社内に集約できるようになりました。技術的な検証が必要な案件や、実現方法が不明な案件について、専門性の高いテクニカルディレクターと一緒に考えることができます。

常駐メンバーの後ろには、BASSDRUMのテクニカルディレクター集団が控える

テクニカルディレクターが対応する内容は多岐にわたります。プロジェクトのキックオフ段階から参加して技術的な懸念点を洗い出したり、仕様を検討したり、エンジニアや制作会社の紹介をしたり。ときには、その分野についてより詳しいBASSDRUMメンバーに相談する場合もあります。常駐しているBASSDRUMメンバーの専門分野はもちろん、それ以外の専門知識にもすぐにアクセスできるのは、テクニカルディレクター集団であるBASSDRUMだからこそ可能なことです。

パズルのディレクター兼プロデューサーである高井佑輔さんは次のように語ります。

常駐テクニカルディレクターである長洞さんは、プロデューサー的な目線を持っているので、技術的な話が必要かどうかの判断が早い。打ち合わせの最初から同席してもらえるだけでも、提案のスピード感が全然違います。一緒にものをつくる人が来てくれた、と感じています。

相談に乗るだけではなく、提案の段階でプロトタイプをつくって具体的にイメージしてもらえるようにするなど、プロジェクトの進め方にも、多様な形で関わっています。

1人のテクニカルディレクターが常駐することで、その背後にいる、Webやイベント制作、ハードウェア開発といった、さまざまな技術的バックグラウンドを持つテクニカルディレクターの知見を柔軟に活用できる環境が生まれました。その結果、「なにを聞いていいのかわからない」という若手社員の不安を解消し、「この技術をあの案件に使えない?」というプロデューサーからの相談などにも対応できるように。なんでも気軽に話せる存在がいることで、社内で「企画の芽」を育てていけるようになりました。


2. 定期的な勉強会の実施、最新技術のインプット

技術のトレンドは日々変化し続けます。多くの企画相談が持ち込まれるパズルには、新しいテクノロジーに関する情報をキャッチアップし続けることが求められています。テクニカルディレクターが常駐することで、次々に生まれる新しい技術トレンドや課題に、共に向き合い、解決していくことができるようになりました。

勉強会を呼び水に社内の技術リテラシーが向上していく

例えば、この1、2年では、ChatGPTなどのLLMが市場に普及しました。こうした技術にどう向き合い、企画にどう生かしていくのか、日々の相談や勉強会の実施によって模索していきます。

毎週月曜日に開催される朝会では、テクニカルディレクターが技術に関する知見を共有しています。Webにおける基礎的な知識から、最新のデジタルトレンドまで幅広く解説することで、リテラシーの底上げに寄与しました。

組織全体で、最新の技術に関するトピックについて読んだり話したりする機会が増えたことで、テクノロジーに関する素養が育まれていきました。その結果、企画のために使える「引き出し」が増え、提案力の向上につながりました。

勉強会で取り上げたテーマ例


3. エンジニア採用の実施とチームビルディング

日々、難易度の高い案件相談が持ち込まれるパズルでは、社内にテクニカル人材を増やしていく必要がありました。そこで、社内の採用チームと分担して採用活動を強化。就活イベントへの参加に始まり、採用記事の掲載、書類選考、応募内容の確認、面接などを担当しました。必要最低限のスキルの見極めや、チームとしての相性、問題解決能力などを総合的に判断し、採用を決定。2019年時点ではゼロだった社内エンジニアは4名にまで増え、少しずつエンジニアチームとして自走をし始めています。

エンジニアチームとして、毎週月曜日に「エンジニア会」を実施。先週と今週の動きをお互いに確認し合います。Notionを活用した、社内でのナレッジ共有も進んでいます。常駐のテクニカルディレクターに加え、社内にエンジニアが存在することで、案件の工数見積もりが容易になったほか、具体的な実装方法の確認なども密に行えるようになりました。

一般に、テクノロジー専門ではない企業がエンジニアを雇用し、内制チームを組織することは難易度が高いと考えられています。1人のテクニカルディレクターが常駐することで、採用のポイントや、エンジニアが組織に根付くための要件を見極めながら採用活動を進めることができました。


組織の力を高め、シナジーを生む未来へ

パズルの代表取締役である岡田行正さんは、今後について以下のように語ります。

エンジニアチームを作ることは、これまで挑戦してはいたものの、なかなか成功しませんでした。長洞さんが加わったことで、採用や育成がうまく回り始め、今後はAIなど新しい技術領域にも挑戦していけそうです。
実は、パズルからBASSDRUMへも1人常駐することになりました。お互いに人材が行き来する形です。そうした意味でも、今後はより一層、シナジーのある形で協業をしていけるのではないかと思っています。
技術領域は常にトレンドが移り変わります。それに一緒に向き合い、新しい価値創出のシナリオを描いてくれるパートナーが欠かせません。BASSDRUMには、パズルの変革の旅に、ずっと付き合ってほしいです。

なんでも話せる相談役として、組織の未来に並走するテクニカルディレクター。技術を翻訳する専門家の集団だからこそ、組織のあらゆるレイヤーに寄り添い、長期的にサポートしていくことができます。


THE CLIENT AND OUR TEAM

Client: 株式会社パズル
Tech Director: 長洞 龍生

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